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一般社団法人日本救急医療連絡会 代表者挨拶

救急車だけでは支えきれない時代へ。
病院が連携して域医療をつなぐ、新しい搬送のかたち

日本の救急医療は、今、大きな転換期を迎えています。

高齢化の進行に伴い、救急搬送件数は年々増加しています。
特に近年は、在宅療養患者や高齢者施設からの搬送が増え、全国の消防救急はこれまで以上に大きな負担を抱える状況となっています。

一方で医療の現場では、次のような場面が日常的に発生しています。

在宅療養患者の急変
高齢者施設からの医療搬送
医療処置を伴う転院搬送
専門医療機関への紹介搬送

これらは必ずしも119番救急を必要とするものではありません。
しかし、医療的判断を伴う搬送として、地域医療にとって非常に重要な役割を担っています。

私は介護の現場に関わる中で、ある疑問を抱くようになりました。

「医療搬送のすべてを消防救急だけに頼る構造は、本当に持続可能なのだろうか」

消防救急の皆さまは、昼夜を問わず地域医療を守るために尽力されています。
しかし、これからの超高齢社会において、医療搬送のすべてを消防救急だけで担うことには限界があるのではないかと感じています。

そこで私たちは、もう一つの医療搬送の仕組みとして

病院救急車を複数の医療機関で共有する「シェアモデル」

を提案しています。

これは単一の医療機関が救急車を保有するのではなく、
地域の医療機関が連携し、医療搬送を共同で支える仕組みです。

この仕組みが整うことで

在宅医療との連携強化
高齢者施設の医療アクセス向上
転院搬送の円滑化
地域救急医療体制の補完

など、地域医療にさまざまな効果が生まれると考えています。

しかし、この取り組みの本当の目的は、単に救急車を運用することではありません。

私たちが目指しているのは

地域医療をつなぐ「医療搬送ネットワーク」

の構築です。

医療は病院の中だけで完結するものではありません。

患者さんは

在宅
介護施設
クリニック

から始まり

急性期医療
回復期医療

を経て、再び地域に戻ります。

この医療の流れを支えているのが

搬送

です。

しかし、その搬送の仕組みは、これまで十分に整備されてきたとは言えません。

これからの地域医療に必要なのは

医療機関同士が連携し、
地域全体で医療を支える仕組みです。

病院救急車のシェアという取り組みは、
その第一歩になると私たちは考えています。

地域医療は、一つの医療機関だけで守ることはできません。

医療機関同士がつながり、
地域全体で支えていくことが必要です。

この取り組みが、地域医療の新しい仕組みとして広がっていくことを願っています。

そして、地域医療を担う医療機関の皆さまとともに、
持続可能な医療体制を築いていきたいと考えています。

本取り組みにご関心のある医療機関の皆さまには、ぜひ一度お話をさせていただければ幸いです。

地域医療の未来を、ともに考え、ともに創っていきましょう。

一般社団法人 日本救急医療連絡会
代表理事 黒木月光