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救急搬送Webシステム「救命くん」とは

「救命くん」とは

「救命くん」は、PCやスマートフォンで使えるWebシステムの名称です(令和4年1月20日特許取得済・特許第7012373号)。
PCは主に、高齢者施設向けのシステムで、在宅者はスマートフォンで救急要請が出来るシステムです。

システムの内容を簡単に説明すると、救急要請時にICTを活用して、主治医や病院、高齢者施設、ご家族様などキーパソンと情報共有を進めるシステムです。

まず、システム内の「救急要請ボタン」を押すと同時に、「当会の救急本部」「主治医」(ご希望によりご家族への連絡も可)に連絡が入ります。
高齢者施設で「主治医の先生と連絡がつかない」という声をよく耳にしますので「主治医」の先生にも連絡が入るようにしています。
「救命くん」を使用する前提条件として、既往歴やお薬情報などの事前登録を必須にしています。
これは、緊急時に受入病院側が的確に受入れ可能かどうかの判断がしやすくなるので受入れ率が向上する、というだけでなく、病院到着までの時間を短縮するために必要な機能と捉えています。
よく、救急車が長時間にわたって停車し、必死に病院探しをしている光景を見たことがある方は多いと思います。

緊急出動してから現場到着までの時間は、誰が救急車を運転しても時間的な差は発生しにくいでしょう。
「時間の差」が生じるのは、現場に到着してから現場を出発するまでの滞在時間で左右されます。
救急車は、現場に到着してから搬送先病院を探し始めます。
その都度、患者情報を説明していれば、どんどん時間も経過していきます。
受け入れ先病院がすぐに決まれば、救急車は出発できますが、そうでない場合、救急車はその場を動けず滞在し続けるしかありません。

この状況を打破するためには、受け入れ病院を決定するまでの時間をいかに短縮するかがカギになります。

そこで、「救命くん」ではドクターが受入判断するために必要な情報を事前に登録しておくわけです。
ドクターの得たい情報が網羅されていれば、「受入れ判断に要する時間」「搬送先病院が決定するまでの時間」が大幅に短縮可能になるのでは?という視点から盛り込んだ機能です。
それに搬送先病院側に詳しい内容が伝わっていれば、受入れ病院側も落ち着いて受け入れ体勢を整えることができる利点があります。

「救命くん」を開発するにあたって、ドクターだけではなく、高齢者施設の方の声も多く取り入れました。

高齢者施設では、人手不足の中にあっても必死に介護業務に当たっておられる方がたくさんいらっしゃいます。
そんな時に、よくあるのが「救急車への同乗要請」です。
救急に同乗することで、現場は手薄となり介護力の低下を招いてしまう危険性を含んでいます。

ですので当会の救急車では

\ 同乗は不要で、要請もしていません /

また、離れて暮らす親が急病になった時、すぐに駆けつける事が出来ない事を心配される方もおられます。
そんな声を受け、在宅者がスマホのボタンを押して救急要請することで

「救急要請時」があった時点でメールが自動送信され
「病院到着時」には病院の住所や連絡先等を
登録先いただいたご家族にメールでお知らせする機能

も組み込んでいますので、緊急時においても状況把握いただける設計にしています。

2026年の夏頃を目標に「救命くん」を大型バージョンアップ

現在の「救命くん」を、更にバージョンアップさせるべく、準備を進めています。

厚労省の資料(令和6年8月26日第7回新たな地域医療構想等に関する検討会資料)の「2040年の医療需要について」では
2020年から2040年にかけて、75歳以上の救急搬送は 36%増、うち85歳以上の救急搬送は75%の増加が見込まれているとされています。

同資料の「老人ホームからの救急搬送件数の見通し」では、老人ホームからの救急搬送件数についても、2021年の約45万人から、2040年には約67万人に増加見込みとの事です。

このことからも、アクセスの集中に耐えられる環境整備やセキュリティに関して、あらゆる場面を想定し、最新のシステム対策を施しておく必要があります。
また、使いやすさに関しても見直すべき点を徹底的に洗い出し改良に改良を重ねています。

現在、介護施設には病院と情報共有をするための月に1回の会議が推奨されています。
異なる業種間での会議は負担が大きく情報共有が不十分になる事が想定されますので
情報共有が不十分にならないようなシステムの設計も必要となります。

新バージョンの「救命くん」を正式リリースするまでの間は、「119番」と同じように
お電話で救急要請を受け付け、救急車が出動するかたちでの対応とさせていただいております。

システム稼働は、まず介護施設向けのシステムから稼働させる予定です。
その後、当会内部のチェック期間を経てから、在宅の方々にもご利用いただく計画です。

そんな中で介護施設の方から最も多いご質問が、やはり使用料金についてです。
介護施設の方に安心していただくためにも

\ 介護施設でのご利用は、無料 /

とさせていただいております。
といいましても、施設に入所されておられる個人様からのお申込みは申し訳ございませんが受付を致しておりません。
あくまでも施設単位で、お申込みいただいておりますのでご理解ください。

また、在宅の方がスマートフォンからご利用になる場合には、月額費用が必要となります。
お出かけ先でも現場に救急車がかけつけられるようGPS機能やセキュリティ対策など、システムの維持費に当てさせていただく考えです。
金額につきましては、当会内部で最終決定をいたしますが出来る限り安価で数百円程度の金額を見込んでおります。

新バージョンの詳細につきましては、発表できる段階がまいりましたら当サイトで公開させていただきます。

よくいただくご質問

「救命くん」とはどのようなシステムですか?

大まかにお伝えすると。救急要請をしてから病院到着までの時間を短縮するために、搬送先病院とのデータ連携や救急車の出動状況を管理するシステムです。
細かい機能を搭載しており、例えば在宅の方が外出先でスマートフォンから救急要請をされた場合は、スマートフォンのGPS機能から救急要請された現場に救急車が向かう機能を搭載しています。
また、救急要請時には、主治医やご家族様にも自動的にメールが送信される機能なども搭載しています。
消防救急車の出動件数を軽減する事で、搬送時間の延伸を防ぐ事を目指して開発したシステムです。

高齢者施設に入所しているのですが、個人的に「救命くん」を利用することは出来ますか?

高齢者施設の場合は、健康状況を管理されている主治医などのお医者様がおられます。
混乱を招く事は当会の本意ではございませんので、施設に入所されておられる方の場合は、「個人」ではなく「施設」からのお申し出によりご利用いただけます。

GPSの位置情報はどのように使いますか?

「救命くん」の救急要請ボタンを押したときに限り、位置情報がシステムに送信されます。
これは、救急隊が到着現場を確認する為の機能で、通常の行動を監視するような機能は搭載しておりません。

高齢者施設の利用料はかかりますか?

高齢者施設のご利用料は「無料」です。

対象となるエリアを教えて下さい

現在の対象エリアは
●神戸市垂水区
●神戸市西区
●明石市
の3エリアです。

救急要請は「救命くん」を使用しないと出来ないのですか?

救急要請の方法は、「お電話」をいただく方法と
「救命くん」をご利用頂く方法の2通りあります。

クリニックを開業しているのですが、申し込む事はできますか?

はい、お申込みいただけます。
救急搬送は、クリニックの患者様のご自宅まで救急車でお迎えにあがります。
詳細につきましては、お気軽にお問い合わせ下さい。

\ ご質問・ご不明な点等ございましたらお気軽にお問い合わせ下さい /

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